親鸞聖人御遠忌

神州大谷派僧侶による声明・坂東曲
神州大谷派僧侶による声明・坂東曲
講演する高村 薫氏
講演する高村 薫氏

新宗大谷派・山陽教区による宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌 記念講演会がありました。冒頭に新宗宗歌、新宗大谷派伝統声明の紹介があり、続いて

小説家 高村 薫氏が「ひと、仏に会う、己に会う」と題して講演されました。

高村氏は 『阪神淡路大震災で目の前に死の門をみた。圧倒的な自然の力を前に理性ではどうしようもない不条理、無常に接して、これまで全く関心がなかった「宗教」「仏教」に目が向くようになった。多くの人の死を見た震災の後、自分はどこから来たのかを考えるようになった。信心は自力で出会うものではない。

人間は未来に向かって進歩し続けるものではない、人間の未来は進歩のみではない。人間は当面の利益や保身のために間違いを犯す。阪神大震災も9.11のテロも大津波も原発大事故もすべて永い歴史の一コマとして受け入れる心。信心はある日突然に来るものだ。』と